JSAVBRについて

動物用ワクチン-バイオ医薬品研究会の
発足にあたってのご挨拶

動物用ワクチン-バイオ医薬品研究会 会長 小沼 操

皆様におかれましては、動物サイトカイン研究会の会員ないしは賛助会員として、これまで当研究会の活動にひとかどならぬご支援、ご協力を頂き、誠にありがとうございます。お陰様で、動物におけるサイトカインの基礎研究や応用研究の進展に貢献できたことをうれしく思っております。この度、動物サイトカイン研究会を改組して新たに動物用ワクチン-バイオ医薬品研究会を設立しましたのでご挨拶申しあげます。

動物サイトカイン研究会は、動物用サイトカインの基盤研究ならびに臨床への応用を目的に、平成15年(2003)年に設立されました。会の活動としては、年2回発行のニュースレターによる最新の学術情報を会員に提供することと、年1回の学術集会を開催して会員相互の討論の場をもうけてきました。加えて本会の重要な事業として会の発足当初から行ってきた若手研究者への研究助成がありますが、ここ数年企業からの協賛金の集まりがむつかしく、平成18年を最後に中断しております。また本研究会は途中、類似の活動内容である動物エンドトキシン病態談話会と平成17年10月に合併して、今日に至っております。平成21年2月での会員数は77名、賛助会員は12社と発足当初と比較して若干増加したにすぎません。

これまでの本研究会の活発な活動により動物サイトカインの基礎研究は飛躍的に進展し、世界と肩を並べる研究成果を発表してきました。しかし、基礎研究の進展に相反して、サイトカインの臨床応用は停滞し、いくつかの例を除いて基礎研究を土台とした製剤開発までいたっていないのが現状です。これにはサイトカインのような評価のむつかしい製剤に対する製剤開発における有効性、安全性評価がはっきりしなかったことが一因かと思われます。

一方、獣医、畜産領域をながめますと難治性疾病の広がりから、動物用サイトカインの臨床応用のみならず新規ワクチンや治療法の開発などがさけばれておりますが、本会の対応は不十分だったと思います。今、動物サイトカイン研究会は変革の時と考えております。

そこで、これまでの動物サイトカイン研究会の活動範囲を維持しながらサイトカイン研究にとどまらず動物用ワクチン、抗体製剤、診断液、バクテリオファージ等の生物学的製剤全般を研究対象とする研究会に発展的に改組し、これまで以上に応用研究の発展に寄与する所存です。新しい会の名称は、動物用ワクチン-バイオ医薬品研究会で、事務局を財団法人 畜産生物科学安全研究所(相模原)に移し、新幹事を加え、3月25日改組設立総会で発足しました。

本研究会ではこれまでの会員相互の基礎研究の推進に加え、民間製薬企業のワクチンやバイオ医薬品の製剤開発の推進に寄与する所存です。そこで会ではこれまでのシンポジウム開催やニュースレターの発行に加え、新たに評価のむつかしいバイオ医薬品の製剤開発のためのガイドラインの提案、ワクチンプログラムやサイトカイン治療指針等についても提案していきたいと考えております。加えて動物用ワクチンやサイトカインなどの書籍の出版も検討しております。そのため民間製薬企業ならびに規制当局の方々にも積極的に参加を募っていきたいと思っています。設立総会時に記念シンポジウムとして、「新規動物用ワクチンならびに新規治療法の開発」を開催しました。これは、今後のワクチン戦略としての組換えワクチンと、ファージ療法とT細胞の抑制解除による慢性疾患や癌の治療の方向性についての講演で、今後の会の進む方向性を示すシンポジウムであったと思います。

これから皆さんと一緒に実りある動物用ワクチン-バイオ医薬品研究会にしていきたいと思っております。

平成22年4月1日

動物用ワクチン-バイオ
医薬品研究会 事務局
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神奈川県相模原市緑区橋本台
3丁目7番11号
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TEL:042-762-2775
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